肌トラブルの代表といえば、乾燥が挙げられると思いますが、乾燥肌でお悩みの方はとても多いのではないでしょうか。お肌が乾燥していると様々な問題を引き起こしてしまいます。乾燥しているとお肌がピリピリしたり、赤くなったりすることもあります。こういったトラブルはどうして起きてしまうのでしょうか。その仕組みと、正しい保湿の仕方について見ていきたいと思います。
乾燥によって引き起こされる症状
●ニキビが増える
ニキビといえばオイリー肌の方がなりやすいと思われていますが、実は乾燥肌によってもニキビ菌は増殖してしまうのです。乾燥した肌は雑菌が繁殖しやすい環境になり、また、お肌の回復機能も衰えさせてしまうのでニキビ肌になってしまいます。
●くすみやシミの原因
くすみやシミは紫外線に当たることによって増えると思われていますが、実はお肌が乾燥していると紫外線を反射しにくくなり、メラニンの排出を妨げてしまうのです。これによって、シミやくすみを悪化させることになります。
●シワの原因
日々表情筋を動かしている私たちですが、お肌が乾燥していると肌の弾力が失われ、笑った時や怒った時などにできるシワが元に戻らなくなってしまいます。
正しい洗顔・保湿の仕方
乾燥肌の原因には、洗顔のしすぎで必要な油分も落としてしまうといったことも原因になります。なので顔の油が気になるといった方も過度な洗顔は避けましょう。
しっかりと泡を立て転がしながら汚れを落としていきます。そのあとにしっかりと水またはぬるま湯で洗い流していきます。これだけで十分に洗い流すことが出来ますので、決してゴシゴシ洗わないように気をつけましょう。
保湿の仕方にも大きな落とし穴があります。クリームでしっかりフタをするのが必ずしも良いとは限らないと言うことです。よく使われるワセリンなどは特に角質層にほとんど浸透しないため、保湿はされていないということになります。なので、化粧水などでしっかりと角質層まで潤いを浸透させた後でフタをすることが大事なのです。
化粧水やクリームなどで保湿することも大切ですが、内側からも積極的に保湿できるようになればみずみずしいお肌が保てるのではないでしょうか。
普段の食事を少し変えて、保湿してくれる成分がたくさん含まれたものを取り入れ、意識的に摂っていくと保湿効果が期待できます。
例えば、こんにゃくなどははセラミドが多く含まれており、このセラミドは保湿効果が高いと言われています。他にもビタミンAが含まれる乳製品や緑黄色野菜、卵などはお肌のターンオーバーを助けてくれる作用があるため、美肌にはとても効果的です。
このように保湿の仕方には様々な方法がありますので、自分に合った実践しやすいことから始めて、みずみずしいお肌を手に入れてみてはいかがでしょうか。
・アンチエイジングのための肌ケアとは?
アンチエイジングにとって、肌の老化は切り離せないものであり、女性ならいつまでもきれいな肌でいたいですよね。
どんな肌ケアをしていけば、きれいな肌を保つことができるのでしょうか。
アンチエイジングのための肌ケアについて、みていくことにしましょう。
・アンチエイジングのスキンケアは?
毎日のスキンケアの中で最も肌の負担になるのがクレンジングで、クレンジング液は、メイクを落とす力や肌への刺激などの要素で、さまざまな種類があります。
クレンジング液を使うときには、顔に長くつけると界面活性剤によるダメージが大きく、時間をかけすぎると肌が乾燥してしまうので、手早く適量の泡をつくりましょう。
クレンジング液の中でも、比較的肌に負担をかけないのが、洗い流せるクリームタイプや乳化したジェルタイプです。
マスカラなどのポイントメイクも落とせるオイルタイプは、肌の刺激が強めなので、濃いメイクをしたときだけ使うようにするといいですね。
また、クレンジング時のマッサージは肌を傷めるので、肌をこすらないようにして、洗顔料を十分に泡立てて洗うようにし、クレンジングなどで落としきれなかった汚れなどをよく洗い流しましょう。
洗顔後のしっとり感はうるおいではなく油分であり、洗顔で汚れをしっかり落とし、その後のケアでうるおいや有効成分を補うようにします。
クレンジング液は、余分な成分を含まず、汚れをしっかり落とし、洗浄力が肌に合っていることを基準に選びましょう。
化粧水をつけるときにコットンなどを使うことがありますが、コットンでのパッティングは、肌への刺激が強く、しみや赤ら顔の原因になる場合があるため、手で行うといいですね。
化粧水に限らずスキンケアは手で行い、化粧水はまず手に取って両手の手の平にのばし、顔を包み込むようにやさしくつけていきます。
アンチエイジングのためには、化粧水より肌老化を食い止める美容液のほうが大切です。
美容液には肌によい成分がたくさん含まれていて、保湿効果のある美容液の使用を習慣づけるといいでしょう。
年齢とともに減っていくものにセラミドもあり、セラミドは肌の内部でつくられ、肌表面にある角質細胞をつなぎとめる役目がありますが、外からも補う必要があります。
セラミドは水と結びつく性質があり、うるおいを保ったり、美白、アンチエイジングなどいろいろな効果をもつ美容液に含まれているので、美容液を選ぶときには参考にするといいですね。
・肌を若々しくするには?
化粧水の成分のほとんどは水であり、時間とともに水分は蒸発し失われてしまうので、保湿よりアンチエイジングの効果に着目したほうがいいでしょう。
化粧水の中には、美肌のための成分が含まれているものがあり、代表がビタミンC誘導体、高い抗酸化作用をもつビタミンCを肌に浸透しやすい形にしたもので、美白効果のほかハリを与え、ニキビ予防などさまざまな役目を果たします。
このほかナイアシンや植物エキスなどの抗酸化成分も肌荒れ、しみ、しわに効き、表皮の下の真皮にもいい影響を与えます。
皮膚は、日差しや気温の変化など外部の刺激から体を守り、体から水分が逃げないようにし、発汗して温度を調整しています。
肌の老化にとっては、紫外線の悪い刺激が真皮に影響するため、若々しい肌でいたいなら、紫外線など外部からの刺激をさけ、真皮に効く栄養分を補給することが大切ですね。
アンチエイジングのためには、内側から肌を守ることも必要でしょう。
表皮の最下部にある細胞では紫外線から皮膚を守るためメラニンを作り出し、日光障害や悪性腫瘍から皮膚を守り、メラニンがためこまれていきます。
紫外線の強い場所にいるときや、夏の強い日差しの下では帽子をかぶったり、日傘をつかったり、長袖を着るなどの工夫が大切ですね。
また、メラニンは活性酸素の吸収なども行っていて、たばこ、化学物質などの刺激によっても悪い影響を受けるため、喫煙は避け、合わない化粧品などを使い続けないようにすることも大切でしょう。
外部からの悪い影響は表皮で止まれば、表皮が新しくなっていきますが、刺激を受け続けると真皮にもおよび、表皮が新しくなる効果も下がります。
紫外線などで発生したしみは真皮に残り、はりがなくなる原因となり、弾力がなくるとしわやたるみへと変化するでしょう。
肌の状態が悪くなるのは、紫外線などの刺激以外にも、健康状態が肌に現れることもあるので、健康な体でいることも肌にとっては大切です。
まとめ
アンチエイジングのための肌ケアとしては、何よりも肌への悪い刺激から守ることであり、喫煙をやめるなども合わせて行うと効果的です。
体の中からは、ビタミンなどの栄養素を積極的に摂取したり、不規則な生活をさけ、よい睡眠、休息を心がけるようにしましょう。
スキンケアや化粧品は自分に合ったものを選ぶようにし、長時間つけないようにするといいですね。