高齢になっての病気を知ること

【脳の老化・認知症とのつきあい方】

 

仕事もバリバリこなしているし、体力が落ちた実感もない、認知症なんてまだまだ先の話と思っていても、症状は音もなく進行します。

「以前より怒りっぽくなったね」と言われたり、これまで普通にできていたことが、「できない」や「迷う」ことが多くなってきたり

した場合には注意が必要です。

そもそも認知症とはどのようなものでしょうか。また、発症した場合のつきあい方はどうしたら良いのでしょうか。

 

【アルツハイマー病と軽度認知障害】

 

認知症は脳の働きが低下したことで、記憶力や行動力などを失い、一般的な日常生活を過ごせない状態を指します。

原因として知られているのがアルツハイマー病です。脳血管障害など他の原因に比べ占める割合が6~7割と高く、ほとんどの認知症が

アルツハイマー病です。症状として脳の萎縮と神経ネットワークの死滅がおこりますが、40代からゆっくりと進行し10~20年後に病的

な症状としてあらわれます。認知症の予防は40代からと言われるのはこのためですね。

 

アルツハイマー病が表面化する前に、軽度認知障害の症状がみられるのが一般的です。これは、日常生活には困らないが、記憶の障害が

ある状態です。この段階で適切な対処をおこなうことで、脳の老化を防止しアルツハイマー病の発症を遅らせる効果があります。

 

【認知症とのつきあい方】

 

生活習慣の改善が認知症や軽度認知障害に効果が高いとされています。バランスのとれた食習慣や有酸素運動を取り入れた運動習慣を

心掛けましょう。意識的に人と会うこと、美術館や博物館を訪れることも脳に刺激をあたえて老化を防止する働きがあります。

脳を鍛えるトレーニングに2つのことを同時におこなう(デュアルタスク)があります。「計算しながら歩く」や「しりとりをしながら

体操をする」などがあり、実際におこなわれた調査では軽度認知障害の改善に高い数値を記録しました。

頭を使いながら運動するデュアルタスク、「ゲームをしながら歩く」や「スマホを見ながら歩く」は好ましくありませんが、

クイズや問題集を解きながら体操することはすぐに実践できそうですね。

 

【おわりに】

 

明確に認知症にならない方法は分かりませんが、事前に対処することで進行を遅らせることはできます。症状に実感のない30代後半や

40代のうちに、脳の老化を防止する生活習慣を心掛けましょう。

 

参考URL:http://diamond.jp/articles/-/118843?page=2 認知症の主役となるアルツハイマー病40代から要注意

     http://diamond.jp/articles/-/118843 40代から忍び寄る認知症脳の老化は萎縮から始まる

     https://info.ninchisho.net/mci/k60  認知症は予防できる?

     http://magald.com/column/t49-2tasuku.php 認知症が気になったらデュアルタスクを鍛える